『中国語でホウレンソウ。社内で使える中国語フレーズをご紹介!』
毎日業務に追われているビジネスマンの方が、時間を見つけて中国語も学習するというのは、非常に難しいことです。中国の人は、このように頑張っている人に対して「真不容易」(ZHEN BU RONG YI)とよく言います。上海でも、昼間は会社で働いて、夜は学校に通って技術を学び、かつ田舎の親に仕送りをしている人がたくさんいます。ほんとうに尊敬にあたるほど、地道に努力している人にたくさん出会います。中国語では感心する、敬服することを「佩服」(PEI FU)といいます。あなたはスゴイですね!と伝えたいときは、「佩服佩服」と2度繰り返します。「真不容易」も「佩服」も最高の褒め言葉だと思います。簡単ではないからこそ、やりがいがあるのだと信じて中国語学習を進めて頂けると幸いです。
さて、ビジネスマナーの基本に「ホウレンソウ」があります。報告、連絡、相談は、仕事をスムーズに進めるために欠かせない事柄です。では中国語でどのようにホウレンソウを行うのか例文をご紹介いたします。
[報告編]
・いったいどういう状況か、報告してもらえますか?
到底是什么情况,可以汇报一下吗?
(DAO DI SHI SHEN ME QING KUANG,KE YI HUI BAO YI XIA MA?)
・今日は皆さんによい知らせを報告いたします
今天我有一个好消息要告诉大家。
(JIN TIAN WO YOU YI GE HAO XIAO XI YAO GAO SU DA JIA。)
上層部に、状況を総括して報告することを、「汇报」(HUI BAO)とも言います。
・あなたはこの経緯を上司に報告すべきです
你应当把这件事的经过向领导汇报。
(NI YING DANG BA ZHE JIAN SHI DE JING GUO XIANG LING DAO HUI BAO。)
[連絡編]
・この件ですが、関係部署に連絡済みですか?
此事已向有关部门联系过了吗?
(CI SHI YI XIANG YOU GUAN BU MEN LIAN XI GUO LE MA?)
・今後用事がありましたら、直接私に連絡してください
以后有事直接联系我。
(YI HOU YOU SHI ZHI JIE LIAN XI WO。)
・外出先から会社に連絡を入れてください
请从外出地点向公司联系一下
(QING CONG WAICHU DI DIAN XIANG GONG SI LIAN XI YI XIA)
中国語の人が良く使う言葉で「保持联系」(BAO CHI LIAN XI)という言葉があります。日本語に訳すと「連絡を取り合いましょう」となります。英語に訳すと「Keep in touch」です。英語と同様、中国の人も「保持联系」も頻繁に使います。別れ際に、「保持联系!」というと、親しみが深まるでしょう。初めて会った顧客に対しても使えます。ぜひ使ってみてください。
[相談編]
・ご相談があるのですが、お時間よろしいですか
我想跟你商量一个事,你方便吗?
(WO XIANG GEN NI SHANG LIANG YI GE SHI,NI FANG BIAN MA?)
・来週の出張の件、相談はまとまりましたか?
下周出差的事,你们商量好了没?
(XIA ZHOU CHU CHAI DE SHI,NI MEN SHANG LIANG HAO LE MEI?)
・何かあったら、いつでも相談にのりますよ
有什么事,随时可以找我商量
(YOU SHEN ME SHI,SUI SHI KE YI ZHAO WO SHANG LIANG)
この案件をどのように進めたらよいのか?もっと良いアイディアはないのか?等々、相談することによって、気づきやヒントを得ることができます。日本人同士では気が付かなかったことも、中国の人の意見が加わることによって、もっと大きな発見ができるかもしれません。積極的に中国の人に相談して、意見をもらったり、情報をもらったりできるようになりたいものです。中国語ができるようになると、アイディアが増大するでしょう。
・あなたはどう思いますか?
你觉得怎么样?
(NI JUE DE ZEN ME YANG?)
・あなたの意見は?
你有意见吗?
(NI YOU YI JIAN MA?)
你看呢?
(NI KAN NE?)
上記2つを使って、積極的にまわりの意見を求めてみてはいかがでしょう!
ビジネスマナーにおいて大切なことの「ホウレンソウ」について紹介してきましたが、中国でのビジネスで一番 おろそかにしてはならない事は「確認」です。
契約内容は間違いがないか?契約書面はきちんとできているか?順調に進んで納期は守ることができるのか?品質は問題ないのか?確認事項は山ほどあります。異国での業務は、日本での業務より確認することが多いかもしれません。どちらの文化が正しいとか、間違っているとか、そういう問題ではありません。ただお互いに確認を繰り返して、意志の疎通を図っていく必要があります。
・確認したいのですが
我想跟您确认一下
(WO XIANG GEN NIN QUE REN YIXIA)
・確認後、ご連絡ください
确认好后,给我联系
(QUE REN HAO HOU,GEI WO LIAN XI)
・確認済みですか?確定ですね?
你已确认过了吗?你确定吗?
(NI YI QUE REN GUO LE MA?NI QUE DING MA?)
確認をおろそかにすると、後々悲惨な結果が待っているかもしれません。
悪い結果のことを中国語では「后果」(HOU GUO)と言います。「后果自负」(HOU GUO ZI FU)とは、「悪い結果は自分で責任を持ちなさい」という意味です。つまり自業自得という事です。中国では、よく「后果自负」という言葉を見かけます。自己責任が強く求められていると感じます。積極的に確認を行って、ミスや誤解から「后果」を生まないように努めましょう。
トラブル発生で、めちゃくちゃな状況を「一塌糊涂」(YI TA HU TU)とか、「乱七八糟」(LUAN QI BA ZAO)と言います。そんな状況におかれると「あー何てこった!めんどくさいー!!」と叫びたくなる気持ちもよく分かります。中国の人がよくこのように言っているのを耳にします。「搞死了」(GAO SI LE)「麻烦死了」(MA FAN SI LE)「气死了」(QI SI LE)
しかし、このような態度はできるビジネスマンがとるものではないし、ビジネスマナーとしても間違っていますよね。常に冷静に、スマートにトラブル対応したいものです。
とはいえ、トラブルはビジネスにつきものです。トラブルに巻き込まれて困っている心情を表現するとき、中国の人は「头大了」(TOU DA LE)と言います。直訳したら「頭が大きくなった」という意味です。言葉の面白さを感じます。日本と同じように、「頭が痛い」「头痛了」(TOU TONG LE)とも言います。できる限り「头大了」 にならないように、ホウレンソウ、プラス念入りな確認を行って行きましょう!